現代人はアゴに比べて歯が大きい傾向にあります。そのため、歯並びの異常を引き起こしている場合があります。そういったケースでは、歯を抜く治療と抜かない治療の選択に迫られるかもしれません。
当医院ではレントゲン撮影を含めた無料カウンセリングにより、患者様の状態をしっかりと検査し、「可能な治療法」と「最適な治療法」をお伝えいたします。
極力抜きたくない方もいらっしゃると思います。当院では、矯正歯科医が事前にメリット、デメリットを含めた正確な情報をお伝えしています。
現代人はアゴが小さく、歯が綺麗に並ぶスペースが十分でない傾向にあります(図1)。
アゴに対して歯の大きさが適当であれば、歯はアゴにきちんと収まり、歯並びのズレはおこりにくくなります(図2)。
叢生(デコボコな歯並び)
ベンチが「アゴ」、クマが「歯」と見立ててご覧ください。アゴに対して歯が大きいため、歯並びが崩れています。
無理な拡大治療
狭いベンチ(アゴ)に入りきらない大きさのクマ(歯)を無理やり入れているため、バランスを崩しやすい状態でした。
クマの向きを揃えて、何とかベンチに入るようにしました。つまり、デコボコの歯並びを少し無理しながら綺麗に整えました。
見た目は少しもたついた感じがします。歯槽骨の中では隣同士の歯根と歯根の間がキツそうで不安定です。
歯ぎしりや、舌で歯を押す悪い癖などの力が加わると、無理して座っているクマ(歯)は、少しずつベンチ(アゴ)から崩れていって…、
最後はみんなベンチの前に倒れてしまいました。つまり、実際のお顔では口元が前方に突出し、咬み合わせも悪くなってしまいます。
精密検査によって、このような可能性がある症状のケースは、抜かない矯正はお勧めできません。
1匹のクマ(1本の歯)をベンチ(アゴ)から降ろし(抜き)ます。
ベンチ(アゴ)にスペースが生まれました。
クマ(歯)もぴったり座る(並ぶ)ことができ、安定感(咬み合わせ)も見た目も良くなりました。
歯の本数が減ることで心配になる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、歯が多くても歯並びが悪くて咬んでいなかった場合は、24本きちんと使用できていたわけではありません。本数は減っても、全ての歯が咬むようになれば、噛む力はバランス良く均等になり、結果的には歯を守ることに繋がります。
当院では、どうしても抜歯をしたくない方のために、様々な装置を用いてアゴを広げ、抜かずに治療する方法をご用意しています。
※症例によっては限界や問題点などがあり、ご希望に添えないケースもあります。
臼歯の奥に余裕がある場合、左のような装置により歯を移動し、アゴを後方へ広げることができます。
臼歯の奥に余裕がある場合、左のような装置により歯を移動し、アゴを後方へ広げることができます。
臼歯の奥に余裕がない場合、左のような装置により歯を移動し、アゴを側方へ広げることができます。
臼歯の奥に余裕がない場合、左のような装置により歯を回転しつつ移動し、アゴを側方へ広げることができます。
無理なアゴの拡大を行うと、歯槽骨から歯根が露出してしまうことがあります。
以下の図をご覧ください。図1は正常な矯正治療後の状態ですが、図2は下アゴを拡大し過ぎて、歯根が飛び出してしまっています。当院では、事前の精密検査でしっかりと調べた上で、治療方法をご提案いたします。
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矯正治療のリスク・副作用 | 装置を装着した時や調整した際には、痛みを生じることがあります。 装置に慣れるまでは、発音しづらい、舌の動きがスムーズにいかない、装置があたって口内炎ができるなどのケースがあります。 |
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